「頑張りを見てほしい」…その一言が地雷だった過去
皆さん、こんにちは。かつては「部下のやる気を引き出そう」と必死になるあまり、かえって部下から「面倒くさい上司」と認定され、ドン引きされた経験を持つプレイングマネージャーの僕です(汗)。
僕の若かりし頃の失敗談を一つ聞いてください。当時、ある部下が一生懸命企画書を作成していました。僕は彼がどれだけ苦労しているか知っていたので、プロジェクトが終わった直後、良かれと思って「お前の承認欲求、満たしてやるよ!」と言わんばかりに、全員の前で大げさに褒めちぎったんです。でも、結果はどうだったと思いますか?彼は翌日、無言で有給を取り、そのままモチベーションを失ってしまいました。
後で知ったのですが、彼は「自分の努力を公衆の面前で晒された」と感じ、逆にプライドを傷つけられていたんです。良かれと思った「承認」が、逆に相手の心を閉ざしてしまう。人間関係って、本当に難しいですよねぇ……。
人は理屈じゃ動かない。承認欲求の正しい扱い方
「承認欲求」という言葉、最近では少しネガティブな文脈で使われることも多いですよね。「あいつ、承認欲求が強くて困るよ」なんて。でも、心理学的に見れば、人は誰しも「誰かに認められたい」という欲求を持っています。これは生物としての生存本能に近いものなんです。
問題なのは、その欲求を満たす「手段」を間違えてしまうこと。僕がかつてそうだったように、相手の心に寄り添わず、自分の尺度だけで「褒めればいい」と考えてしまうと、相手は「この人は私の本当の価値なんて見ていない」と感じてしまいます。
では、どうすれば部下の承認欲求を正しく満たし、モチベーションを爆上げできるのか。それは、「評価」するのではなく「観察した事実」を伝えることです。
具体的にどう声をかけるべきか?
例えば、「よくやった!」と短絡的に褒めるのではなく、「あの時のあの工夫、君のこだわりが数字に表れているね」と、相手のプロセスを具体的に言葉にするんです。これだけで、部下は「この人は自分の仕事の中身を見てくれている」という安心感を抱きます。
もし、承認欲求を間違った方向に発散させてしまっている部下に悩んでいるなら、一度こちらの記事も参考にしてみてください。
「よく頑張ったね」で部下が辞めた?称賛の地雷を避けて人を動かす『魔法のフレーズ』
このフレーズを添えるだけで、相手は「自分の存在が肯定されている」と実感し、次なる挑戦への意欲が湧いてくるはずです。
上司の「承認欲求」を味方につける逆転の発想
さて、ここまで部下の話をしてきましたが、実は上司も同じ人間。上司だって承認欲求の塊です。「なぜ認めてくれないんだ!」と不満を漏らす前に、まずは上司の欲求をこちらから満たしてあげることが、関係を円滑にする最短ルートだったりします。
僕が左遷されかけた時、最後に頼ったのは「相手が何を求めているのか」を観察することでした。上司が最も欲している「承認」をこちらから提供することで、上司は僕を「味方」だと認識してくれるようになったんです。
これについては、僕の苦い経験から学んだこちらの記事で詳しく解説しています。
「なぜ認めてくれない!」と叫ぶ前に。上司を味方に変える魔法の『承認』フレーズ
不器用な僕たちだからこそできる「誠実な承認」
承認欲求を満たすというのは、ゴマをすることとは違います。相手が大切にしている価値観を「尊重すること」です。
僕みたいに、かつてはパワハラまがいな指導をしたり、ゴマすりがバレて冷や汗をかいたりした人間でも、心理学を学び、相手の「本当の心」を見るように意識を変えただけで、周囲との関係性はガラリと変わりました。人間関係の失敗は、改善への第一歩です。あまり自分を責めすぎないでくださいね。明日から、たった一言、相手の努力の「事実」を伝えることから始めてみませんか?
