「追随」しすぎて信頼ゼロ?僕がかつて陥った地獄の人間関係
「はい!おっしゃる通りです!」「さすが部長、その視点は鋭すぎます!」……こんな言葉で上司にひたすら『追随』していた頃の僕。当時は「上司の意見を全肯定することが、最高の仕事術だ」と本気で信じていたんです(汗)。でも現実は残酷でした。上司からは「イエスマン」として都合よく扱われ、部下からは「自分の意見がない、薄っぺらいマネージャー」だと完全に軽蔑されてしまったんです。
良かれと思ってやったはずの『追随』が、なぜこれほどまでに破壊力を持ってしまったのか。それは、僕が相手の心に寄り添うのではなく、ただ「自分の立場を守るための鏡」になっていたからでした。あの時の部下の冷ややかな視線は、今でも夢に出るほどトラウマです……。
人は理屈じゃ動かない。なぜ「追随」は逆効果なのか?
心理学的に見ると、過度な『追随』は相手に「この人は自分を支配しようとしているのではないか」「本心では何を考えているんだ?」という不信感を与えてしまいます。特に部下に対しては、上司が安易に追随してしまうと「この人は責任を取りたくないだけじゃないか」と不安にさせ、組織の規律を乱す原因にもなるんです。
僕自身、「追従」して上司に呆れられ、部下に軽蔑された僕が気づいた,信頼を勝ち取る「本当の同意術」という苦い経験を経て、ようやく気づきました。相手の意見を尊重することと、自分の意見を捨てることは全く別物だと。
部下のやる気を引き出す「魔法のフレーズ」とは?
大切なのは、ただ相手に合わせるのではなく、相手の言葉の裏にある『感情』や『背景』を汲み取ることです。例えば、部下が少し的外れな意見を言った時、かつての僕は「そうだね、それもいいと思うよ」と無意味に追随して会話を終了させていました。でも、それだと部下は「この上司、真剣に聞いてないな」と感じてしまうんです。
そんな時、おすすめしたいのが『肯認(こうにん)』のスキルです。これは、相手の意見そのものを肯定するのではなく、「なぜその意見に至ったのか」という思考のプロセスを認める手法です。
例えばこんなフレーズです。
- 「なるほど、その視点は面白そうだね。もしそれを実現するとしたら、どんな工夫が必要だと思う?」
- 「君がそう考えた背景には、今のチーム状況への危機感があるんだね。そこを重視するのはすごく大事なことだと思うよ」
このように、意見の正誤をジャッジするのではなく、「相手が何を大切にしているか」にスポットライトを当てることで、相手は「自分のことを分かってくれている」と感じ、自発的に次のステップを考え始めるようになります。このあたりについては、「肯定しているのに…」部下が凍りついた僕の失敗談。相手を動かす『肯認』の魔法とは?でも詳しく掘り下げていますので、ぜひ参考にしてみてください。
不器用なプレイングマネージャーの結論
人間関係って、本当に難しいですよねぇ。僕も何度も失敗して、左遷の危機を乗り越えて、ようやく「人は理屈で動くのではなく、心の奥底で認められたいという欲求で動く」という真理に辿り着きました。
もしあなたが今、部下との会話で空回りしていると感じているなら、一度「追随」を止めてみてください。相手の意見にただ頷くのではなく、「君のその考え方、とても興味深いね。もう少し詳しく教えてくれないか?」と、相手の思考の余白に踏み込んでみるのです。それだけで、組織の空気は劇的に変わります。
不器用な僕にできたのですから、あなたにできないはずはありません。今日から少しだけ、相手の心に寄り添う言葉を選んでみませんか?
